木材利用の更なる促進へ

2020年2月2日

今日は天気が良いので大山にでも行こうと思っていましたが
朝急に気が進まなくなってしまい、延期にしました。
気温も比較的高めで良かったのですが
心のどこかに準備不足かな・・・という思いがあったのだと思います。
朝事務所へきて、登山靴・ストックの点検整理をして、次回に備えました。


ところで、国土交通省は1月17日「中規模木造庁舎の試設計例」を公表しました。

2010年の公共建築物等木造利用促進法の施工以来、
低層の公共建築物の木造化率は着実に上昇しており
近年では民間を中心に中大規模建築物の木造化事例も増加しつつあり
こうした状況を踏まえ、同省は4階建て・延床面積3000㎡、耐火建築物の中規模木造庁舎について
軸組工法およびCLTパネル工法で設計する際の課題や配慮すべき事項などを把握するために
有識者らによる検討会の意見を踏まえて試設計を実施しました。

今回公表された試設計例は、建物の両端に耐震壁等の水平抵抗要素を配置し
中央に大部屋形式の事務室を有する中規模木造庁舎の平面計画となっています。

また、構造設計として、防火上有害な変形等を生じさせないための建物の変形の制御や
CLTパネルの接合部の検定等がなされた上で
工事費の概算といったコスト検討に関するポイント等も紹介されています。

国交省は、今回の試設計例は今後の木造建築物の計画、設計に際して参考になるものであり
公共建築物のみならず、民間企業等においても広く活用され
木材利用の更なる促進につながるとしています。


では、新型コロナウィルスには充分注意してお過ごしください。

気温・湿度の上昇によるカビの増加

2020年1月19日

朝、雨戸を開けると目に入る大磯の高麗山から箱根・丹沢の山々、
そして中央に富士山の雪景色。
いつ見ても、朝日のあたる姿は感動します。
何か良い事がありそうな1日の始まりでした。


ところで、夏季の結露とカビの被害が最近急増しているようです。

増加の一因と考えられるのは、平均気温や湿度が上昇傾向にあること。
こうした傾向が今後も続けば、被害はさらに増えると予想されます。

19年夏にカビ調査で出向いた築10年の木造住宅では、
間仕切り壁のクロスに黒いカビが発生したということです。

壁を開けて内側を覗くと、石膏ボードの裏側にある柱や間柱などにも
大量のカビが付着していて、カビは2階壁の上部に集中しており
原因は小屋裏にあるだろうと判断。

小屋裏換気部分に不良があると疑い確認してみたところ
軒先にある換気口が遮熱シートで塞がれていたそうです。

このカビが発生したメカニズムは、
まず、小屋裏に充満した水蒸気が間仕切り壁内へ移動。
壁面の石膏ボードが吸湿し、夏季にエアコンを入れる事で結露が発生したと考えられ
結果、結露水によりクロスにカビが発生したものでした。

カビが発生した原因は分かったが、調査で疑問に感じたのは
新築当初からではなく、なぜ築10年経って初めてカビが発生したのかという点で
住人の家族の住まい方に大きな変化は無いということです。

一因として考えられるのは、夏季の温度や湿度の上昇です。

例えば、東京の温度は、気象庁のデータを見ると
ここ10年ほど上昇傾向にあり、温度が上昇するとエアコンを入れる頻度が高まります。

水蒸気量も多くなっているので
結露が発生する頻度や、その発生量が増えたと推測できるようです。

今後、このような事例は多く出てくると思われます。

対応方法を身につけておく事が大切です。

台風による風災の原因は・・・

2020年1月13日

正月明けて6日からあれこれと動いています。
毎年恒例のどんど焼きが昨日行われて、心身共に正月気分が抜けました。
何といっても今年は東京オリンピック!
運良く当選したので、私も8月5日新国立競技場へ行けそうです。
各選手の活躍を身近で見れるのが楽しみです。


ところで、2018年の台風21号と昨年の15号・18号が甚大な風災をもたらしたのは何故か。
台風に詳しい防衛大学の小林文明教授に聞いた話です。

2つの台風が猛烈な風と甚大な被害をもたらしたのは、強い勢力で上陸したからで、
上陸時の中心気圧は台風21号が950hPa(ヘクトパスカル)、15号が960hPaと危険なレベルでした。

これらの台風で観測した50m/sを超える最大瞬間風速は、竜巻のF2スケールに相当し
巨大な竜巻が広範囲を通り過ぎたのと同じです。
風速が危険領域に入ったので、建物や工作物の被害が一気に拡大したということです。

温暖化によって気候が変わっているのは事実です。

90年代の前半までは気候が安定していましたが、90年代中盤から不安定になってきました。
台風でいうと、日本付近で1年中発生し、東北地方を立て続けに通過するなど
昔の教科書には書かれていない現象が見られるようになりました。

温暖化による海面温度の上昇や水蒸気の増加は、
台風や竜巻を発生させる積乱雲が生じやすい環境につながります。

将来の予想は難しいですが、これまで起きた災害が再び発生するのは間違いなく
温暖化によって、それがもっと増えるかもしれないと心構えしておいた方が良いそうです。

台風に関して諸説ありますが、
いつ何が起きても大丈夫なように備えておくのがベストですね。

風災対策を考える

2020年1月5日

新年 明けましておめでとうございます。

朝、雨戸を開けると うっすらと、、初雪かな・・・
新春らしい光景で、何か良い事の予感がしました。

昨日は、近くの山へ登ろうと麓まで行きましたが
昨年の台風19号で途中通行止めになっていたので、やむなく他の山へ登りに行きました。
冬の山は木の葉が無く、遠くまで眺めることができ、低山でも満足できるものがありました。


今年も昨年と同様、風災対策を考えなければと思っております。

風災から窓ガラスを守るには、飛来物の衝突だけでなく、風圧にも耐えなければなりません。
想定以上の風圧を受けると、シャッターのスラットがガイドレールから外れかねないからです。

日本シャッター協会は窓シャッターが耐えるべき風圧の基準を
サッシの規格値の半分と想定し、等級表示はその考え方に沿ってサッシに連動させているということです。

シャッターメーカー各社は最も上の等級である最高圧力1200㎩の耐風圧仕様の製品を既に販売済みです。
ただ、3階部分の開口部に相当する高さ6.9mで受ける風圧力を
2000年の建設省告示で試算すると
地表面粗度区分Ⅱでは、1200㎩を大きく上回る負圧を受けるようです。
地域によっては、より安全側の性能を見込む必要があるといえます。

YKK、LIXIL、三和、文化のシャッターメーカー各社は
耐風仕様の性能値を具体的に表記する方針だそうです。

このように、今後、建物の窓回り等は
省エネ性と共に耐風圧性に関しても注目されていくと思います。

備えあれば憂いなしです。
早めの対応を考えたいものです。

火災保険

2019年12月21日

12月に入り、比較的暖かい日が続いて、大掃除するには助かります。
油断していて急に寒くなった時は、建物の中で冷たい風に当たらないように片付けをし、
日が照って暖かくなったら建物の外をやろうと思っています。
毎年の事ながら大掃除をしないと一年が終わった気がしません。


ところで、今年は昨年に続き台風被害が多かった年でした。
風災被害の修繕費用は火災保険を利用できます。

保険会社の話によると、
まず火災保険に加入しているかを確認し、保険に加入していれば
保険対象の構造物が風災によって物理的な損害を受けたことを証明できれば
保証の対象となります。

ただし、保険金で実損額全てを賄えるとは限らず、
契約時に定める免責額(0~10万円)、もしくは古い商品でよく見られた「補償対象となる損害の最低額」が実損額から差し引かれるからで
「補償対象となる損害の最低額」が20万円の場合、実損額が20万円を下回ると保険金はゼロになるそうです。
損害が生じていても保険金の支払を受けられない事例で、
こうしたケースは少なくないという事です。

修繕費用の見積り額が免責額もしくは「補償対象となる損害の最低額」を上回らないと
保険金が支払われる見込みはないそうです。

また、保険会社は一般に「修繕」は「損害を受けた箇所を被災前の状態に戻す」と定義し
「損害額」は「原状回復に必要な費用」とみなすそうです。

それ以外の工事は修繕とは認めないこともあるということです。

今後も災害が発生するかもしれませんが、災害がこれだけ身近になってきた近年
常に災害に対して適応できるようにしていきたいと思います。

それでは、良いお年をお迎えください!

高齢社会白書

2019年12月16日


朝起床してストレッチとラジオ体操を始めてから20年程になります。
冬の寒い朝はベッドから離れるのが辛くて、ストレッチをさぼることも時々あります。
それでも、何となく続けていられるのは、健康を維持して山登りを続けたいと思うからです。


ところで、内閣府が公表した高齢社会白書では、全国の60歳以上の男女を対象として
住宅や生活環境と日常の活動状況等に関して調査しているということです。

将来の住まいに関して「不安と感じていることがある」という人が、全体の26.3%を占め
60~64歳では33.5%、65~69歳では32.2%と年齢が若いほど割合が高くなる傾向にありました。

このうち、持ち家に住んでいる人の具体的な不安については、
「虚弱化した時の住宅の構造」が29.7%
「住宅の修繕費等必要な経費を払えなくなる」が26.5%となっています。

厚生労働省によれば、日本の平均寿命は女性87.2歳、男性81.25歳となっています。
60歳で定年を迎えたとすると、そこから20年を超えるセカンドライフを自宅で過ごす事になります。

一方で、住まいのバリアフリー化や、古くなった設備の交換、
住環境を改善するための断熱リフォームといったリフォームを実施したくても
長期的に見て蓄えを維持しておきたいとの考えや
あるいは既存の住宅ローンなどでは年齢制限等があることから
リフォームに踏み切れないということがあります。

一般的なリフォームローンでは、完済年齢は80歳・返済期間15年が一般的なタイプです。
なかには、完済年齢90歳・返済期間最長35年までというローンも出始めたということです。

今後の成り行きに注目していきたいと思います。

住宅を火山災害から守るには・・・

2019年12月1日

昨日、久し振りにヤビツ峠から塔ノ岳を目指し登山をしてきました。
天気は快晴・無風で気温も山登りするには最適!
一昨日の雪が少し残っていて、足元に気を付け登り始めました。
少し歩き始めると汗がにじむ程になり、快適な登りで、稜線の頂に出ると
雄大な富士山が出迎えてくれました。
そして帰りは相模湾、関東平野、伊豆半島から北関東まで見渡しながらの走行で
秋の終わりの一日を満喫させてもらい、山に感謝して帰ってきました。

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ところで、住宅を火山災害から守るには
第一義的には、火山地域に建物を建てないことだと思います。

火口から4キロ以上離れていることが目安で、噴煙、溶岩流、火砕流、土石流などの
到達範囲が描かれている火山噴火ハザードマップが有ります。

火山灰の対策としては、人体を呼吸器系疾患や眼病から守るために
家屋の密閉性を高め、また、降り注ぐ大量の火山灰に
家屋が圧壊されないように頑強に造る事が大切です。

土石流においては、1階部分が土砂に侵入されてしまうので、
1階部分を頑強にすることが大切で、木造よりRC造の方が望ましいです。

当然、地震に対しては建物に耐震性を持たせることが何より重要です。

一方、火砕流対策は、非常に厳しい問題で
木造家屋では耐熱性と耐火性を持たせることが精一杯です。
RC造家屋であっても火砕流の被害にあって残るのは構造体くらいだと思います。

火山ガスについても対策は難しいと言えます。

今年8月にも浅間山が小噴火しました。
このように、火山噴火はいつどこで起きるか分かりません。

できる限り火山地域に家を持たず、
離れていても家屋の密閉性を高めることが大切なようです。

木造・木質化

2019年11月17日

朝から快晴の一日でした。
昼食後、心地よい日射しを浴びながら昼寝を楽しむ・・・こんなひとときは
年に何回あるだろうか?
つかの間の幸福感もいいものです。


ところで、近年、木造・木質化が推進されるなか、
木造を得意とする工務店もしっかりとその流れに対応していくべきだということで
JBNで「中大規模木造委員会」を設置したという事ですが
工務店が力を発揮しやすい「低層非住宅」の中大規模木造を主な対象とし、
様々な取り組みを進めています。

例えば、住宅用プレカット材を活用する為に、中大規模木造プレカット技術協会とも連携を取るなど
合理的な構造や、安価な部材を供給する体制を整えています。

私たちが基本とする木造は2015年に改訂されました「木造校舎の構造設計標準」です。
その中でも特に汎用性が高いのは屋根トラスです。

一般流通材とプレカット材を用いた最大スパン12メートルの屋根トラスを標準化しています。
また、壁倍率15倍相当の高耐力壁も標準化しています。

普及が期待されるCLTでは、国土交通大臣認定を取得した「Aパネル」があります。
木造在来軸組みの構造用面材として、壁・床・天井などに使うものです。

ムク板張りの準耐火構造も防耐火に関しても、いくつもの大臣認定工法があり
その一つとして準耐火の板張り工法が挙げられます。

含水率や厚さ、釘の打ち方などの規定を守って使えば、
流通材の杉などを仕上げ材に使って、準耐火構造の外壁や間仕切り壁をつくることが出来ます。

一般的な構造用合板の下地で準耐火性能を確保できるので、非常に汎用性が高いという事です。

45分と60分の準耐火構造の大臣認定も取得していて、3階建ての共同住宅まで使用できます。

近いうち私も中大規模木造を造りたいと思っています。

漏水検知センサー

2019年11月11日

朝起きて窓を開けたら、ウッドデッキが濡れていました。
天気予報通り雨降りかと思っていると
あっという間に晴れてきて、暖かい日差しが入ってきました。
雨上がりの水玉がキラキラ光って気持ちのいい朝になりました!


ところで、アナログ半導体メーカーのエイブリックが7月に発売した
「バッテリレス漏水センサ」は
漏水を検知する「センサリボン」と電波を発信する「無線タグ」から成り
2種類の金属を組み込んだセンサリボンに水滴が触れると生じる微弱な電力を
立命館大学との共同研究を基に開発した「クリーンブースト」と呼ぶ独自技術で
蓄電、昇圧し、無線タグから電波を発信させ、漏水の発生時間、位置を知らせます。
大成建設との共同開発で製品化したということです。

電力発生に必要な水は150マイクロリットルとわずが数滴。
無線タグには低電力で通信可能な無線通信規格BLEを採用したということです。

送信距離は30~100m程度で、無線タグは148×8×5㎜、
センサリボンの長さは、0.5m・2m・5mの3種類です。

低コストで設置でき、維持管理も大幅に省力化できるということです。

価格は無線タグが23,200円、長さ0.5mのセンサリボンが5,200円ということで
手軽な漏水検知センサーで力強い味方が出現したといえるでしょう。

注目される停電対策

2019年11月4日

昨日今日と天気が良ければ畑仕事をする予定でしたが、リノベーションの設計をしました。
祭日は平日より電話や雑用が少ないので、静かな事務所でプランを考えました。
工夫をこらして想いをめぐらす事は、夢が膨らんで楽しいものです。

ところで、近年、巨大台風や集中豪雨が頻発するなど、天気に起因する様々な災害が発生しています。
また地震についても、首都直下地震や南海トラフ地震が、近い将来に発生すると予測されており
人々にとって災害対策は必ず取り組むべきテーマになっています。

さまざまな災害への備えが求められる中で、注目を集めているのが『停電対策』です。
この8年間で停電した住宅は約2,600万戸にのぼるといいます。
昨年だけでも約855万戸で発生しており、これは全住宅の1/6にあたるそうです。

例えば、2018年の北海道胆振東部地震では、全道がブラックアウトする状態となり
最大震度7を記録した厚真町では、停電期間が最大29日になり
約200キロ離れた北見市でも、最大震度3でありながら最大31時間も停電が続いたそうです。

そこで注目されるのが「住宅用蓄電池を備えた住宅の存在」です。
電力の確保によって、災害時の不自由さをある程度軽減できると考えられています。

蓄電池は、東日本大震災以降に普及が始まった比較的新しい設備です。
容量1kWhの小容量のものから10kWhを超えるものが販売されています。

近年は安全性の向上から、リチウムイオンタイプを中心に
室内設置型、壁掛け型なども普及しており、中には10kWhクラスの大容量の充電容量でありながら押入のようなスペースに設置できるコンパクトタイプも登場しています。

太陽光発電と蓄電池のセットで設置するのが、効率が良い方法といえます。

今後の設置・手法と価格が気になるところです。

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